渓流で使いたい25タトゥーラSVTWのインプレは?

ベイトリール

25タトゥーラSV TWは、ダイワが誇るTATULAシリーズの最新モデルであり、次世代のワールドスタンダードとして登場した。Φ32mmの超々ジュラルミンスプールを搭載し、TATULAシリーズとして初めてSV BOOSTを採用。遠投性能とトラブルレス性能を兼ね備えたスーパーバーサタイルリールとして仕上げられている。加えて、ダイワ独自の「HYPERDRIVE DESIGN」を実装することで、高い初期性能を長期間維持し、よりスムーズでパワフルな巻き上げを実現している。

このHYPERDRIVE DESIGNは、ハイパードライブデジギア、ハイパーダブルサポート、ハイパーアームドハウジング、ハイパータフクラッチの4つのテクノロジーで構成されており、それぞれの技術が相乗効果を生むことで、安定した高性能を長く維持できる仕組みになっている。ハイパードライブデジギアは、ギアの噛み合い率を向上させ、初期の滑らかさを長持ちさせる設計になっており、ハイパーダブルサポートはギアの駆動をサポートし、軽く力強い巻き上げを実現。ハイパーアームドハウジング(AL)は、金属製フレームを採用し、内部構造をしっかり支えることで剛性と精度を高めている。さらに、ハイパータフクラッチは、海水域での塩噛みによる固着を防ぎ、長期間安定して動作する仕様となっている。

このモデルの大きな特徴のひとつが「SV BOOST」の搭載である。これは、従来のSVコンセプトのトラブルレス性を維持しながらも、スプールの回転数に応じて2段階でブレーキ力を調整する機能を持つ。この機構により、キャスト後半の伸びが格段に向上し、より遠投が可能となった。キャスティング時には、初速のバックラッシュゾーンで最大のブレーキ力を発揮しつつ、中盤から後半にかけてブレーキ力を徐々に減少させることで、安定した飛距離を実現する。

また、「TWS(T-WING SYSTEM)」も採用されており、ラインガイドの抵抗を大幅に削減することで、飛距離とコントロール性を向上。従来モデルよりもスムーズなキャストが可能になり、フォール速度も向上するため、より精度の高いキャスティングが可能となる。このシステムによってバックラッシュの発生を抑えながら、スムーズなライン放出を実現している。

さらに、「ゼロアジャスター」により、スプールのガタつきを極限まで抑え、マグダイヤルのみでブレーキ調整が可能となった。これにより、ルアーの種類やキャストスタイルに応じた細かい調整が不要となり、快適に釣りを楽しめる仕様になっている。スプールには超々ジュラルミン製を採用し、軽量化を図ることでスプールレスポンスを向上。2g台のスモールラバージグからビッグベイトまで、安定した遠投性能を発揮する。

巻き上げ性能にもこだわり、85mmのアルミ製クランクハンドルとハイグリップI型ライトノブを採用。力強い巻き上げを実現しながらも、握りやすく操作性に優れた設計になっている。また、巻糸後のスプール重量は従来モデルと比較して約5%軽量化されており、低イナーシャ化による低弾道での正確なキャスティングが可能となっている。

UTD(アルティメットトーナメントドラグ)も搭載し、ドラグの効き始めの滑らかさを確保しながら、締め込むほどに強いドラグ力を発揮する仕様となっている。耐久性と操作性を兼ね備えたこのドラグシステムにより、安心して大物とファイトすることが可能だ。

ソルト対応仕様となっており、淡水・海水を問わず幅広いフィールドで使用できるのも大きな魅力である。ベアリング数は7+1、最大ドラグ力は5kgとパワフルな仕様ながらも、総重量は195gと軽量に仕上げられている。ギア比は6.3、7.1、8.1の3種類が用意されており、自分の釣りスタイルに合わせた選択が可能。スプール互換性もあり、カスタマイズの幅も広い。

TATULAシリーズの核である「タフコンセプト」を踏襲しながらも、さらなる進化を遂げた25タトゥーラSV TW。飛距離・精度・耐久性のすべてを高次元で両立し、あらゆるフィールドで活躍する次世代のベイトリールとして、まさに「スーパーバーサタイル」の名にふさわしいモデルとなっている。

25タトゥーラSVTWのインプレ

25タトゥーラSVTWのインプレを紹介します。