ティモンのTS-S56ULのインプレ集

ティモンのTS-S56ULは、小河川や渓流域の攻略に特化したショートテクニカルモデルです。このロッドは手返しの良さとピンポイントのキャスト性能を組み合わせて、最適な操作性を実現しています。ブランクスの感度に重点を置いており、ミノーへの細やかなアクションを加えることで、繊細な釣りが可能となっています。そのしなやかさとは裏腹に、強い粘りを持つバッドが特徴で、大型のトラウトにも余裕で対応できる仕様となっています。

このロッドは、“テクニカル”かつ“力強い”という2つの側面を持っており、T-CONNECTION STREAM（Tコネクションストリーム）として、本流から渓流域までの幅広いエリアをカバーします。激しい流れの中で生きるイワナやヤマメ、そしてアマゴやサツキマス、サクラマスなどの魚たちがそのターゲットです。これはまさに「大自然に挑む」ネイティブトラウトロッドといえるでしょう。

このロッドシリーズは、トリコロールシリーズにおいて扱いやすさと高感度を両立させています。流れの変化を明確に感じ取る能力や、強烈な流れの中でも魚に主導権を取らせない強さを備えています。

具体的な仕様として、ロッドには軽量かつ滑りに優れた富士工業製のチタンフレームとトルザイトリングが採用されています。リールシートには、質感を追求したバーズアイメープルウッド素材が使用されています。ブランクには、東レ(株)のナノアロイ®テクノロジー適用樹脂と、世界最高クラスの強度を持つカーボン素材TORAYCA® T1100Gが採用されています。この組み合わせにより、軽さ、感度、強度の三位一体を実現しています。